2023年のこと[マンガ・アニメ・ゲーム編]

2023年に読んだり見たりプレイしたやつの総集編である。総集編っていうか、書いてなかった分をまとめてギュッと出したやつだ。ベストではない。ベストを選べるほど記憶の母数がないのだ、消え去ってしまった…。

マンガ

いうてもともと漫画をめちゃくちゃ買うタイプでもなく、最近はWEB漫画とかでチラホラ読みしちゃってるから思い返すとそんな記憶に残ってない。

Dr.STONE

科学大好き高校生の石神千空の見守る中、親友のポジティブ脳筋の大地が想い人の杠ちゃんに告白しようとしたところで謎の光が天球を覆い、地球上の全人類が石化してしまう。そして三千年後、突然、千空は目覚める!文明が崩壊し、石化した人類を横目に千空は科学の可能性と未来を信じて邁進していく。「人類を石化から取り戻す」として…!

石化の謎という大テーマの一方で、目覚め始めた少数の人類たちと千空は思想の違いから対立していく。それを解決すべく、千空は科学を、文明を徐々に発展させていく。ゼロから始めて、Civilization(ゲーム)のスキルツリーのごとく、ガラス、鉄、動力、農業化、工場化…と解放していく様はゲーム同様に前進への爽快感に満ちている。そしてね~何より千空が諦めないんだな!科学というものが、地道なトライアンドエラーでやがて真理に辿り着くということを知っているし、人類を信じることもやめない。精神論じゃなくて、諦めないことで成せる強さをいうものを実証してくる。

王道ジャンプ漫画のの気持ちよさ、朗らかさがここにある。読んでいるととても明るい気持ちになるの良い漫画だった。超オススメ。

もののがたり

完結した。こっちも主人公の精神が鋼のように強い話で、ずっと前を見続けていたな…。キャラクターの心の潔さも気持ちよかったが、動きの絵が抜群に巧くて綺麗な漫画だった。題材も好みで、薬研というものをこの漫画で知ったな~。表紙絵通りの完全ハッピーエンドで潔い漫画でございましした。

ダンジョン飯

完結した。(その2)

ちょっと異色の飯マンガだと思っていた作品がこんなに太い背骨があって大きな話だったとは、と感嘆の声しか出てこない。素晴らしい完結でございました。アニメ、始まったね~。

アニメ

年なのか嗜好なのかわからんけれど、徐々に毎クールのアニメを見ることが少なくなってきた。でもいまだに「私は…アニメが好き!」の気持ちを失いたくなくて毎クールチェックしています。

無職転生Ⅰ・Ⅱ

引きこもり無職ニート実家寄生おじさんだった主人公が交通事故で死んで異世界転生し、生前を反省して一念発起、頑張ってやっていく物語。とにかくⅠのアニメが非常にすばらしく、独白のCVが杉田智一さんなところも、物語の各話・全体の構成も巧い。カメラワークやキャラの動き、隠喩、OPの使い方と時間の流し方等々…アニメーションの全てのクオリティが高い。

このアニメの唯一の欠点が主人公のキャラクターにあった。主人公がとにかくパンツを宝物にする、みたいな「性欲に生前のコンプレックスがある」が、面白エッセンスとして時々話に挿入されるのが見ててキツかった。異性とのコミュニケーションや恋愛に、ではなくて性欲なのである。そこに共感を求めてくる感じが全く合わなくて、そういうところはまぁまぁ飛ばした。CV杉田智一じゃなかったら切ってた。

ともかく「アニメ化の出来がいい」という教科書みたいなアニメだった。なんか見るアニメを探してる、みたいなアニメが好きな人にはお勧めだと思う。

機動戦士ガンダム 水星の魔女

女性主人公に同性の婚約者、身体拡張としてのガンダム…と設定の妙はあったんだけど、ガンダムでやらない方がもっと面白かったんじゃないかという気持ちはある。あとやっぱり株式会社ガンダムはギャグの部類でしょ。

(株)ガンダムがギャグなのか真面目なのか分からない、もそうなんだけど、人間模様や関係性も描かれ方がなんだか散らばってて、全体的に「で、どう受け止めたらいいのこれ」という気持ちになることの多いアニメだったな。薄く広く面白いことを扱ってる感覚はあったけど。総評として、その瞬間は面白くはあるけど全体として見ると、とっ散らかっててイマイチ掴み所の分かりにくいアニメだった。

アンデッドアンラック

触れた人に不幸を呼び寄せてしまう超絶不幸体質の少女と不死の男が出会い、世界を変えようとしていく話。彼らは「否定者」と呼ばれ、何らかの事象を否定する。少女はアンラック、幸運を否定しているし、男は死を否定している。そういった存在と、世界のルールが徐々に明らかにされていくし、あと少女は王道のツンデレを続けながら男とイチャイチャしていく、なんかそういうアニメ。

楽しい。萌え化してない、こんな野性味のある生きのいいツンデレ久々に見た。ポカスカイチャコラやってる流れを見ているだけで心がウキウキしてくる。キャラクターが魅力的で進むタイプのアニメ(漫画)だ。たぶん2クールやると信じているので今は13話を心待ちにしている。

ゲーム

ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

満を持してやったわよ。

「ただ山を登って、草原を走り回り、その先に何もなかった時の徒労を自分は楽しめるのだろうか?」と懸念していたのだが、めちゃくちゃ楽しめた。目的が無いゲームをあんまり楽しめない気がしていたのだが、それよりも「未知の大地で発見する」という冒険心が満たされて気持ちよかった。私は冒険が好き。Ylandsでも木を切り倒して鉄を作り大型船にエンジンをつけて外洋に出て見知らぬ新大陸を探す旅に出た時は興奮しっぱなしだったし…。

シーカータワー起動がめちゃくちゃ楽しい。とにかく新大陸発見の楽しさがギュッと詰まったゲームだった。続編を買おうか悩んでいます。どうせ超面白いんでしょ!

ディアブロ

ゲームの初期設定画面の「ディアブロの顔がうっすらと見えるくらに画面の明るさを調整してください」というアナウンスで「ディアブロに!?顔ってあるの!?」となっていた。そういう認知度から始めるディアブロ、あるんですか?あるんです。ココです。

あと、ディアブロデビルメイクライを混同していた。

それはつまり、爽快に剣を振り回すことなどなく、緑色のガニ股ゾンビワンワン3体とバーサーカーみたいな木偶の坊を連れて荒地を駆け回ることとなったのだった…。

ファミレスを享受せよ

www.wakuwakugames.com

一気プレイしなかったのが良くなかった。ノスタルジーが消失する。生活の隙間でやるゲームではない。とは言えゲーム自体の雰囲気はとても良くて、プレイ後にはそこにないファミレスを思い出し、心の中にリミナルスペースが生まれる事になる。今もムーンパレスのことを時々思い出す。

 

下記は「『ファミレスを享受せよ』をプレイした男のブログ」というテイの二次創作。

kiloannum-garden.hatenablog.com

詰んどるやつ

・Kentucky Route Zero

・ディスコ・エリジウム

テキストアドベンチャーの文章って頭に入ってこないんだよな。何でだろ、覚えなきゃって思うのがストレスなのかもしれない。

そう、キャラクターがよく口頭で指示出してくるじゃん。「そこの本屋の角を東に曲がって、三本杉が見えたら左、煙草屋の隣にモルデリンはいるわ」みたいやなつ。

ゲーム機能としてあとで見返せるワードであっても聞いてる最中は「覚えなきゃ」って頑張っちゃって楽しめなくなる。あと東って太陽が出てなくても分かるもんなの?会話もあんまり頭に入ってこなくて、誰かの何かへの言及が伏線なのか妄想虚言なのか分からなくなってしまうことへの恐れが強すぎる。あとから誰の何の話が繋がっているのか、一生懸命覚えておかないとって思いすぎてゲームが楽しめてない。

そういう感じで、上の二つは特に自分と相性が悪くて全く進んでおらぬ。

でも雰囲気はなーかなり趣味なんだよなー。

ゲームの中の人間は確実に創造主による創作なので、全てに意味があり何もかもが計算されている事物であるという見方から抜け出せない。ナラティブの呪いに苛まれている。

 

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テキストアドベンチャー読書会をしたい!と意気込んでいたが、テキストアドベンチャー読書会って何をしたらいいのかわからなくて(あと上述の理由で私がテキストアドベンチャーと上手く付き合えていなくて)頓挫している。誰かが延々喋っているのを聞いた方がいいのかもしれない。2024年はもう少しうまくゲームと付き合っていきたいものです。

 

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