2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

タイトルから望む物が全て在る『機忍兵 零牙』

機忍兵零牙 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 月村了衛 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2010/09/22 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 28回 この商品を含むブログ (22件) を見る 凡そこの世に非ず、別の世界より来たる者を忍びと云う――数多の次元世界を制する謎…

君は有罪のタピオカを見たことがあるか

あっちもタピオカ、こっちもタピオカである。 いまや少し洒落たカフェであればタピオカ飲料を扱わぬ店は無く、ビルの空きテナントには次々とタピオカ飲料店が入る。世は大タピオカ時代(タピオカが大きい時代ではない)となった。しかしブーム時には必定の悲…

ポストアポカリプスに対する備えは出来ているか?―『ゾンビでわかる神経科学』

2019年7月、世界には未だゾンビ......腐肉を纏い覚束ない足取りで、しかし確かな飢えと怒りを口から滴らせながら生者を襲う者.......は未だ居ない。 ネットの海に放たれた情報がどれ程の未来まで漂い続けるのかは不明だが、もし君が今、ゾンビ・バンデミック…

高尚な感傷で凍傷

天を覆う明るい灰色の雲から零れる光で目が覚める。 このところは梅雨らしく雨と曇りの日が続いている。 昔、北陸に住んでいたことがあって、あの頃は晴れだとか雨だとかという予報が無意味だった。天気予報はすぐに見るのを辞めた。1年間に3本くらい傘を買…

League of Legendsを辞めた

表題の通りよ。 私生活が慌しくなり、1ゲーム数十分拘束されるチームゲームというのはプレイし辛くなった。だいぶ長いこと...5年も遊んでいたけど、辞めると決めたらアッサリしたもので、アンインストールしてしまえば当然もう遊ぶことはなかったし、想像以…

百花電葬

立法府によって生命の定義がなされた頃、私達は魂の定義について考えていた。 濡れた都市の路面には無秩序な光が揺らめいている。鈍色の壁には象形文字のような落書きがある。通りの奥を緑色の目をした黒猫が横切った。見上げた空は暗く、星は無い。かつて物…