夢で世界の終わりを見てきました。 空が明るい桃紫色の雲に覆われ雷光がそこかしこで煌めく中で、地表はプロミネンスのようなマグマが踊り出して全てが覆われて、終わります。どこか遠い宇宙で冗談みたいなフォルムの宇宙人達がそれをモニタで見ていて、やが…

八月は忘却の季節だ。 鮮明な空の青さと絡みつく熱気は未だ鮮明に残る。 膨大な時間である一方で均一化された日常はとっくの昔に時系列を失い、40日ばかりの空隙はどこにもいけないまま空の青さと熱気を携えて今もそこに残っている。 もう会わない誰かを思い…

ホラーによって人が理不尽な不幸に遭うのが好きではない。 それは感じている恐怖の根源が「自分の穏やかな日常が理不尽に崩される」ことだからだ。何の因果もない人間が場に残った怨念によって殺される様は、無差別殺人や快楽殺人によって突如奪われる命を見…