乙女ゲームの甘い沼でヌルンルルしていた

乙女ゲームをやってた。

なーんにもしたくなーい!ずっとこの甘い沼でヌルンルルしってたーい!といことで10月の月記録は消滅した。仕方ないね。今日は乙女ゲームの話をします。

 

とはいえ初めて乙女ゲームをやって、突然その花園に酔わされたわけではない。

今までに乙女ゲームは2、3作?くらいやったことがあって....

ヴァルプルガの詩 - PSP

ヴァルプルガの詩 - PSP

  • 発売日: 2015/12/23
  • メディア: Video Game
 
花咲くまにまに(通常版) - PSP

花咲くまにまに(通常版) - PSP

  • 発売日: 2013/11/21
  • メディア: Video Game
 

これと、これね。

うーんまあカッコいいボイスと甘々な展開はそれなりに楽しめたし、やっぱり基本のノベルズゲームとしての「どうなるんだろう?」という話の核もあって面白い。ただ、どっちにしてもゲームの特性上、ヒロインは優柔不断で鈍感で自己評価の低い人間になりがちだ。それがどうにも自分の性格と合わなくて......特に『花咲くまにまに』はそれが露骨でキツくなってしまい、途中でやめてしまった。

 

しかし、今回私がサイコー!と手放しでキャッキャできたこれ、

apps.apple.com

ニルアドミラリの天秤というやつね。

これは偽・大正時代という設定のおかげで、前述のヒロインの特性に対して「時代背景」というエクスキューズが働いている。この納得感がプレイ中の苛立ちを消していく。また、短い共通ルートのあとに攻略キャラを選んで長い専用ルートをプレイするスタイルも、「そのキャラに対しての行動」に絞って行動するので、「多数の男性から言い寄られている状況(方々の好意に気づかない愚鈍さ)」がなくて気楽だった。これらのストレスフリーは結構大きくて、想像以上に楽しんでプレイすることができた。ストレスフリーはゲームクリアに必須の要素だ。

 

 

あとは、恋愛感情と倫理観にとても思いやりがあるなと思った。

昔流行った「壁ドン」もそうだけど、「好きな男性に少し強引に迫られる」シチュエーションにはロマンがある。当然このゲームでも押し倒されたり、二人きりの時に「男と二人きりってわかってるよね」と逃げ場のない精神的・肉体的な窮地に追い込むシチュエーションはある。でも絶対、ギリギリでちゃんと男性が自分で止めるんだよなー。この「ギリギリで止める」というのも、ラインの設定が非常に上手い。まずもうコイツ私のこと絶対好きでしょうがないんだな、主人公も彼のこと好きなんだなという話の流れがあるうえで(でもまだお互いの意思がきちんと確認できていない)迫って、引く。ちゃんと一線を超える時は、場の流れとかではなくて、お互いの明確な合意があってから超えるという丁寧さが凄いなと思った。大事だね、そういうのは。ノンフィクションの、疑似体験としてはね。とてもね。

 

このあたりは女性向け特有の思いやりなのかなぁと少し思った。

  

ギャルゲー(エロゲー?)も一応2、3作?遊んだことがある。まぁ主人公の性格は作品にも寄るけど、プレイ中に主人公の性格にイライラしたことはあんまりない。

リトバスは割とナヨナヨしてたけどね。

どちらかというと、同じ苛立ちはロボットアニメの主人公に感じるなと思う。

ガンダムとかエヴァもそうだけど、ロボットアニメの主人公もまぁ割とパターンがある。ナヨナヨしてて自己評価が低い主人公がロボに選ばれて変わっていく。

主人公の成長がテーマ、という特性がそうさせるのだろう。

甘い言葉を囁やく美男子と複雑なシステムが搭載された巨大ロボットは、ほぼ同じである。
・主人公がどれだけ躊躇っても、ずっと待っててずっと「君しかいないんだ」と言ってくれる(巨大ロボットもそう)(お前にしか動かせない)

・1番大事な時に、ちゃんと傍にきてくれる(巨大ロボットもそう)(ユニコーンガンダムもちゃんと来た)

・ハッピーエンドのその先、長い長い未来の先、将来性という尺度が存在しない(巨大ロボットもそう)(部品メーカーの生産終了など無い)

 

ただ、美男子はちゃんと「好き」って言ってくれるけど、巨大ロボットは言ってくれない。でも言葉にしない方が価値のあるものもあるし、そういうものの方に信頼を置くロマンもある。

 

色々ウダウダとストレスフリーによる快感だのなんだの言ったけれども、結局それは楽しさの理由の1割くらいでしかない。やっぱり9割は、単純にイイ声聞いてて気持ち良かったとか、絵柄が好みだとか、話とか甘い展開が凄く好みで良かったとかそういうのだ。もうとにかく最中の幸福感に勝るものは無い。

自分の心の中にある難しいことを分析するのも大事だけど、もっと獣の本性をちゃんと認めていこう!ワッショイ!

loveloveloveyou I love you!に勝る快感があるか?無いよ、無い無い!

「僕のことを欲しがってよ...」みたいな台詞が最高だな~ってのは、ただの台詞のかっこよさとかではない。その台詞がちゃんと生きる背景があって、お互いの時間を積み上げた上での気持ちいいメロメロ富士山の頂上で「僕のことを欲しがってよ」ですからね。メロメロ富士山、登ったあります?ないの?馬鹿だな~~~!!!

私は7回登りました。

www.otomate.jp

ちなみに私は汀紫鶴さんが好き。1番最初に攻略した。

多分そろそろ皆どんなゲームか気になってきた頃だろうから公式リンクをちゃんと張っておくね。気配り気配り。メロメロ富士山、登っていこう!

 

これの続編がニンテンドーSWICHで出ているのだが、SWICHを持っていない。かなり高評価のゲームなので、待っていれば来年か再来年くらいにはAppに来るような気もする。でも今は私の中の熱い薔薇が咲き乱れている状態なので、今やりたい。咲き乱れた熱い深紅の薔薇には水をやるべきじゃない?

甘い...水をさぁ.....?

....とはいえニンテンドーSWICHちゃんはホホホイと買えるお値段ではない。(経済感覚がしっかりした熱い薔薇なのだ)とりあえず、とりあえず無料でこの感じを宥めるために、図書館でハーレクイン小説を借りてきた。ハーレクイン、存在は知っていたけど一切読んだことなかったよ。こんな真っ当な(真っ当な?)流れで手にすることになるとはね。

 

ということで、次回はハーレクイン小説レビューになります。