文字ラヂオ

ライトノベルはどこまで飛べるか

22歳。 そろそろライトノベルを本気で楽しんで読めなくなってきたな、と感じる。中高生の頃は、電撃文庫からスニーカー文庫、コバルト文庫まで、授業中ですら読むほどにライトノベル漬けの日々だった。 あの頃はそこに書かれている非現実的な日常生活にわく…

アイデンティティの限界

近頃SFを読んでいる。SFのメインテーマの一つは、おそらく「人間はどこまで人間でありえるか」だろう。多くのSFにおいて、人間の進化はアイデンティティの揺らぎとともにある。身体的に"動物"から離れることによって意識も"機械化"されていく不安や困惑が…

誘導灯は月色に光る

ask for the moon という言葉がある。月が欲しいと願う、転じて「不可能を望むこと/無いものねだり」の意となる。日本語で一言で言えば「覬覦(キユ)」であろう。人の欲求は果てしない。しかして、どれほどの願いが月ほどの物が欲しいという願いなのだろう…

夜が近付いても歩き続けていた

落ち葉の色が赤から黄色になって、吐く息の白さに驚かなくなった。空には星が輝いている。夏よりも多く見える気がする。知っている星も夏より多い。時が流れるのは早い。そしてそれよりも、自分の知らないところで流れている時間の方がずっとずっと速い。久…

野狐禅

後先を考えずに永遠を誓えるだけの愚かさが欲しかった。吐き出す言葉の重さを知っている人は、とても言葉に気を使う。それは時に残酷な予防線を張っていたりする。ただ、そういう自分に対する優しさは必須だ。絶対だとか永遠だとか、そんな言葉は使えなくな…

もゆらティンティナビュレーション

囈 語憤懣はいま疾にかはりわたくしはたよりなく騰って河谷のそらに横はるしかも水素よりも軽いのでひかってはてなく青く雨に生れることのできないのは何といふいらだゝしさだ『春と修羅』宮澤賢治詩の朗読会とかしたい、とふと思った。囈語(げいご)、とい…

まほらミスティフィケーション

囈 語竊盜金魚強盜喇叭恐喝胡弓賭博ねこ詐欺更紗涜職天鵞絨(びらうど)姦淫林檎傷害雲雀(ひばり)殺人ちゆりつぷ墮胎陰影騷擾ゆき放火まるめろ誘拐かすてえら。『聖三稜玻璃』山村暮鳥/青空文庫より10年間使ってきた腕時計がそろそろ寿命なのか本格的に狂…

ノンフィクションというリアリティ

そこがこの世の果てだとしてもそれが悲観に値すべきかどうかはわかんないすよ。”オレは↑をどこかでこの世の果ての物語だと思っていて自分の生活環境にはまったく心当たらないフィクションとして捉えていたのかもしれない。全然違った。当たり前だ。この世の…

5時の鐘、染まる赤、走る影

[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=WBrmCFnGoLA?fs=1]【ポケットにファンタジー】ふとした切欠で聞いて、不覚にも涙した。今、出会っている友人達とみんなで子供に戻って一緒に遊びたい。何も無い校庭で、ケイドロしてドッジボールして、臆面もなく手…

confetti of love

confideって信頼する、信用するって意味と同時に、秘密を打ち明けるって意味もあるのね。信頼ってそういう事なのかしら。言葉は奥が深い。自然、という言葉をGod's worksと英訳していて なるほど、と噛み締めた。これが言外に意味を含めるって事なのかもしれ…

カッターナイフのシザーズ軌道

食べ終わったと思ったポッキーの袋を振ったら、チョコレートのついていない部分の欠片ばかりがぱらぱらと落ちてきた。あれ私はチョコレート部分ばかりを食べていたのねそう思いながら膝の上に散らばった欠片を食べる。ビスケットの味しかしない。物足りない…

青春の欠落

何故か貪欲なまでに小説や新書、映画を漁ってる。 膨大な知識を目の前に、少し眩む。 思いついたことをちょこちょこ書き留める。後から見直して、記憶の取っ掛かりになる。悪くない。 友人と「タダで出来ることにわざわざ金を払う事によって、価値を付加する…

香染の花

スクールオブロックでフジファブリック特集をしていたのを聞いてから、改めて聞きなおして今、フジファブリックにぞっこんである。ピアノが混じってるバンド、いいね。前奏・後奏が素晴らしい。全部聞いたわけじゃないけど、陽炎とサボテンレコードがすき。…