ダメダメのちょむちょむになっていた

2021年の後半はフィジカルがダメダメになっており、殆ど何も出来なかった。殆どには日常生活も含まれていて、本を読んだりアニメを見たりはおろか、何なら食事もろくに出来ず仕事すら出来て無かった。元は完全にフィジカルだけのダメージだったのだが、疲労と空腹のデバフは想像以上にメンタルに影響を与える。流石に後半はメンタルも若干やられていた。思考がポジティブであろうが計画性の鬼であろうが、肉体ダメージの前に精神は無力。ということで以下はダメダメになっていた時に分かったことである。

情報整理が出来ない

本が読めない、というかストーリーがしっかりした漫画でさえ読めなくなった。でもフィジカルの苦痛を誤魔化すために何か気を紛らわしていたいので、ひたすら料理漫画を読んでいた。情報整理(読解)って脳の余力で回しているんだなぁ。加えて生活の情報整理も出来なかった。病院の予定だとか「明後日は不燃ゴミだから」みたいな行動計画がまるで立てられない。自分は割とマルチタスクが得意で、脳内にやる事だとか考える事の順序がブワァワ〜っと広がっていて、ちまちま整理しながら生活しているタイプなのだが、それがもうぜーんぶポンチャラリンになっておった。日々何も考えられない。計画性は死んでいた。本当に息をしていなかった。生きるのに精一杯というレベルでは、情報整理は出来ない。怠惰とかじゃなく、出来ない。しんどかった。

飯も作れない

とにかく計画性が死んでいるので日々の飯を考え、買い物をする余裕もない。といいことで外注を使う。

  • 食材宅配(必要分の食材が届いて自分で調理するやつ)

ヨシケイの安いコースを2種類くらい試したが吃驚するくらい不味くてやめた。

レシピが不味い。調味料はご家庭で用意して下さい、というスタイルなのでスタンダードな調味料しか登場しないのだ。めんつゆとか焼肉のタレを使え、柚子胡椒を使え。安いコース、というのもあって食材も、もやしやニラ…といった節約レシピみたいな食材ばかりだ。お試しだったのだが、あまりに不味くて後半は与えられた食材でうまいレシピを自分で考えるというスタイルになってしまい、本末転倒だった。それはネットスーパーでええやん。

  • 出来合いの弁当

スーパーの弁当とかほっともっと弁当とか。あとはコロナ禍だったためカフェや居酒屋のテイクアウト弁当とか。前者はどうしても揚げ物が多くなってしまい、疲れる。だいたいラインナップも同じだし。後者は前日要予約とかで思い立ってすぐに買えるところは少なく、計画性が死んでいる状態では難易度が高かった。美味しいんだけど。あと外食とそう変わらないので、一食当たりが高価くなりすぎる。

  • 宅配弁当

ということで、生協の宅配弁当にした。考えるのもしんどいので、他社との比較もしていない。無難だろうということで選んだ。割と美味しい。冷凍ではなく冷蔵でくるとこも良いし、品数も多くバランスも良い。自分では作らないような小鉢メニューが多くて楽しかった。

ただまぁ3週間すると流石に飽きる。しんどい。どれだけ頑張っても出来立てご飯には勝てないものなのだ。肉と野菜切ってめんつゆで炒めただけの飯の方が美味い。

 

結局色々試しているうちに何とか体調が回復してきたので、通常調理に戻った。やむを得ないとはいえ、翌月確認してみると食費は倍以上に跳ね上がっていた。外注ってまぁそういうことだし…。もうこれは単純にコストと質が比例していく問題なので、どこで満足度を妥協させるかなんだなあという感じ。

太陽を浴びると調子がいい

そう、そんなことある?って感じだけどマジでそう。太陽を浴びると身体が少し楽になる。少し回復してきたら、昼間の太陽が一番高く上った頃に、風の当たらない踊り場のような場所でゆっくりしていた。調子の良い日は読書をしていた。これが実に気持ち良い。心や生活が潤うとかじゃなく、本当に身体がラクになる。人間、結局のところは動物であり生物であり、地球内生命体なんだよな。重力の井戸の底は今日も晴れだよ。

感情と情報の自衛

あと何となく気をつけていたのはネットにダラダラ弱音を垂れ流さないことと、感情的な情報を遮断することくらいだった。インターネットは容易に感情をガタガタにさせてくるので、情報(ニュースとか)を得たい場合は基本きちんとしたメディアを通したもののみ摂取する。メディア、ライターによるものは感情に訴えるにしろそこにはプロの計算があるので、基本は安心して読める。今回は相手がプロフェッショナルなので作戦を立てることが出来ます、と荒巻課長も言っていた。プロというのはそういう意味で、それがプロの価値なので…。逆にSNSTwitterは基本的に情報と感情がまったく整理されない状態で流れているので(マァそれを楽しむ場なので)そういうあたりは自分でコントロールしないとインターネットに溺れて苦しんでいる人になってしまう。流れるプールに入るならちゃんと自分で浮き輪を持っていきなさいね。具体的には「知り合いの看護師が困ってて」「みんな助けてあげて」系のRTや政治世相への憤りを語るアカウントは全部TLから消した。美味しいパン情報やSF最新刊や昨日見た夢の話だけが流れてくるぼんやりとした社会が出来上がって、安心して流されることが出来た。それで、それでいい…俺がTwitterに期待するのは有益性ではない……。気持ち良いトロトロチャポチャポした河なんだ。

自分の求めるものがわかっている人間だけが求めるものを掴む、とSEも言ってた。

 

そりゃSEはそう言うよ。

 

 

色々あった(いやむしろ何も出来て無かったのだが)けれども、新年を迎える頃にはだいぶ回復していて、今はもうそこそこ元気ですくらいには戻っている。読書も少しずつ進めている。今はトマス・ピンチョンを読んだり南米麻薬体験記を読んだりしている。美味しいご飯も食べている。健康ってありがたい。体力と精神に余裕があるので、晴れた日にはしいたけを干したりしている。朝干した椎茸が夕方にはカラカラカピカピになっている。極めてローコストかつ短時間で想定した通りの成果が得られるので非常に満足度が高い。放置プレイスマホゲーなんて馬鹿みたいだ。みんなも干そう、野菜。干して困ることは何もない。

 

春になったらリングフィットアドベンチャーも再開しようと思う。