ハルサメカラメル/Saccharine rain

止められない喪失の予感 

もういっぱいあるけど

もう一つ増やしましょう*1

自分の人生というものを、坂道を転がる車輪のように、ただ倒れないようにだけ集中しながら扱ってきて、自分で金を稼ぐようになると突然道が平坦になった。

どういう風に生きようかと思った時に、自分の人生をどういう風に扱っていこうか、と考えた。それは自由というものだったし、錨にも鎖にもなるものはなく、何もかもを自分で決めて自分が責任を負うことが出来た。でも、きっと私は何ものにも縛られないのなら自分の人生を雑に扱うような生き方をするだろうと思った。そういう生き方はやめて、そのために必要な不自由を受け入れて、地に足をつけて生きる方を選ぼうと思った。人生における大きな転機の前に、その転機を作ることを、人生の岐路を作ることを良しとするかという決意があった。

おおむねその通りの人生の重みがあり、それはやはり不自由と繋留を齎している。