モリモリご飯新党と脳裏に焼き付かない焼きあごだし、そしてゼリーに求めるちょうどいい全て

炊飯器を買い替えたのでご飯をモリモリ食べている。

思えばここ10年くらい、取り敢えずみたいな経由で入手した思い入れゼロの炊飯器しか使っていなかった。やがて釜のコーティングは所々剥げ、おこげモードでもないのに炊きムラが出て、何か米が美味しくない気がしていた。ので、新しく炊飯器を購入した。

うまい。米がうまい。

今まで在宅勤務中、頭をハチャメチャに使ったあとはチョコレートやクッキー、8枚切りジャム食パンなどを食べていたが、それが全部米になった。握り飯を頬張っている。なんなら勤務中に米が炊ける音色がしたら仕事をやめてよそうまであった。(私は出勤していた時代でもロールパンを一袋食べながら仕事をしています)よそってからデスクで仕事はしている。

とにかく米がうまい。梅干しとかわさび昆布とかなるべくシンプルなもので食べるのが良い。ふりかけはコンプレックスすぎる。特に素晴らしいのが、出汁取り用の荒削りぶしと醤油でたべるねこまんま飯だ。美味い。旨味、米、醤油。日本人に必要な全てが一椀にまとまっている。米が美味い。サイコー!人生が明るくなってきたのを感じる。米がうまいことで人間はこんなにも朗らかになれる。

 

 

あごだしがいつの頃か日常に溢れてきたと思う。

あごだし鍋つゆとかあごだし醤油の鯖竜田とか、「あごだし」という文字があると、ついその珍しさから色々ある中で「それならあごだしにしようかな」となる。(昆布や鶏塩は想像できるし)それなら(未知の)あごだしにしようかな、である。ところがこれが、何度やっても脳があごだしの味を覚えられない。食べている最中はあごだしを味わうぞ!なんて考えていないし、特別な思い出もないのでマァ美味しかったのだと思う。しかし後からあごだしと聞いてもどんな味でどんな風味だったのか全く思い出せない。

鍋つゆ売り場の目の前で、いつもの感覚の「珍しさ」と冷静な知性による「既知」が鬩ぎ合う。この間食べたはずなのだ。でも私はあごだしの味を全く思い出せない。あごだしの味が脳裏に焼き付かないのだ。焼きあごだしなのに。

 

EMIALのゼリーの新作と愛知ヨークの国産◯◯ゼリーの新作はめちゃくちゃチェックしている。

EMIALのジュレパルフェの柚子ジンジャーゼリー レモンmixとアップルシナモンゼリー ストロベリーmixはそれぞれ4回ずつ食べた。

3層仕立てのジュレパルフェ 柚子ジンジャーゼリー レモンmix|商品紹介|EMIAL 安曇野食品工房

3層仕立てのジュレパルフェ アップルシナモンゼリー ストロベリーmix|商品紹介|EMIAL 安曇野食品工房

EMIALは割と精力的に季節限定のちょっと珍しいゼリーを作ってくれる。前回の煎茶ゼリーなどのお茶系シリーズはちょっとイマイチ…だったが、今回のはすごく美味しい。この組み合わせで失敗するはずないもんな。3層仕立てで食感が変わるのも美味しい(これはこのジュレパルフェシリーズの特徴でもある)

一方、愛知ヨークの国産ゼリーはただただシンプルに優しいゼリーだ。ゼリーに求めるちょうどいい全てがある。全てとは、安さと安っぽさとでもチープすぎない味と量と、そして食べたあとの「ゼリー食べたかったんだよな」欲の昇華である。

お菓子とか甘いものはその欲求との付き合い方が難しい。自分の気持ちときちんと向き合わずになんとなくで甘いものを食べてしまうと「高いケーキを買って食べたのに満たされない」という焦燥感だけが残ってしまう。そして人は「これで満足出来ないなんて駄目人間なんだ」と鬱になる。

違う。きちんと欲求と向き合って、ゼリーを食べたい時にはゼリーを食べるべきなのだ。そしてその時に迷ってしまったら、このゼリーを選んでおけば間違いない。先述のジュレパルフェや何百円もしたり有名洋菓子店監修だったり、そういうのはちゃんと飢えている時に食べるべきだ。ゼリーを食べたいという気持ち(フロイト曰く他人からの善意を求める気持ち)がある時は愛知ヨークの国産ゼリーにしておくのが良いだろう。