2月が終わる。先日、平日の昼間に、独立店舗型の大きなニトリへ行った。清潔感漂う明るさの中、記憶に残らない音楽が静かに流れていて、干渉しあう人間の存在はない。高度に機械化された豊かな街のようで、とても居心地が良かった。東京もゆくゆくはああなって欲しい。
新しく、寝具カバーを賑やかなものにした。春が来たようで気持ち明るくなった。
〈今月のライフハック〉
生活の中に、そこはかとないパーティ感を潜ませていくと簡単にウキウキできる。
今月の成果を見ていこう。
〈読書〉
非常に面白かったので、独立記事にした。読んで
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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本を読むことで得られるものの真髄がここにある。
本書は、世界中を飛び回り衛生学に携わってきた医師による「統計データを元に正しく世界を考えること」の重要性を説く指南書である。ただし、昨今の悪意あるデータを見抜くといったデータの見方のハウツー本ではない。それ以前に、偏見という名のフィルタが如何に全人類の脳に掛かっているか、ということに警鐘を鳴らしている本だ。例えばーーー我々が「発展途上国」だと思っているその情報は何年前からアップデートされていないだろうか?もしかして、十数年も前に小学校で習った知識が、未だ変わってないと思ってる?
社会科学では基礎の基礎になる知識でさえすぐに賞味期限が切れる 。
学校で学ぶことは 、学校を出て 1 0年や 2 0年もすれば時代遅れになってしまう 。だから 、大人の知識をアップデ ートする方法も見つけなければならない
自覚無き無知ゆえに、人は見たいものを見てしまう。そこに意識的に抗うべきだという事を教えてくれる。
エッセンスだけ掬うのは非常に簡単だが、そこに意味は無い。(「希望はいいものだよ。たぶん最高のものだ。そして、いいものは決して滅びない。」という台詞が美しいのは確かだが、そこにある真意は『ショーシャンクの空に』を観なければ分からないだろう)興味を持ったなら、是非きちんと全部読んで欲しい。何度も講演し、訴えきた内容を本にしたというだけあって理解しやすく読みやすい。教養書としての中立性も高いので、読んでおいて損はないだろう。
今までの村上春樹の長編の中で、一番面白かった。
春樹の長編は、途中から超現実になるのが苦手だったんだけど、これは日常と幻想の混ざり具合が丁度いい。多分適度に全てが日常からズレていることで、この絶妙な味が出ている。日々の感情や情景の明喩の良さはもちろん、さらに各章のタイトルがまた魅力的なんだよな。最初から最後まで「アアァ村上春樹を読んでいる!」という心地良さを味わわせてくれる。
「スーパーにいってレジ袋を断ることで5円節約した」なんて描写を、ただそのまま小説に落とし込んで退屈にならないのは、この人だけだろうな。
本書の主人公もいつもの長編と同じく、俗世間と一歩距離を取っていて羨ましい隠遁生活を送っている。その羨望だけでページが捲れる。読んでいる間だけは、私の魂も丘の上のアトリエで雨の音を聴きながら、蜂蜜入り紅茶と共に完璧なオムレツを食べることが出来る。二時間だけのバカンスだ。
〈その他読書〉
ノーゲーム・ノーライフ/プラクティカルウォーゲーム
番外編。これぞラノベ!というノリの台詞とルビ。イイネイイネ〜。ノゲラはアニメの方が面白い(映像化した方が楽しめて、話のコンパクト化が丁度いい)ので、アニメ2期を期待しています。Amazon prime videoにきたので、みんな見よう。これ実は、時代を先取りしすぎたフィクションeスポーツ亜種なのでは?
〈欲しいもの〉
ワイヤレスイヤホン、右と左が繋がってるやつ
新しいふかふかバスタオル