今世紀も未だ80年ほど残しているが、早くも21世紀ベスト映画が決定した。
リリカルなのはDetonationである。
「魔法少女リリカルなのは Detonation」コミックマーケット93PV
余りにも素晴らしい作品だった為に、鑑賞直後に「最高…」以外の語彙を失った。胸がイッパイで何も言葉が出て来ない。人は純度の高すぎる感情と向き合うと死ぬ。こうして安全に感想を言葉にするまでに1カ月弱の時間を要した。今やっと、少し気持ちが落ち着いて来たところである。
序盤のユーリとの戦闘でヴィータちゃんがサッと現れて「連携いくぞ!」からの、なのはさん砲撃シーン!こういう時、なのはさんの盾になるのはヴィータちゃんなんだよな〜〜そう、そうなんだよ!しかも「連携いくぞ!」の一言で各々がその場に合わせた最適な役割と行動が取れる…公安9課を上回る連携と信頼じゃないですか?そんなチームあります?っていうかチームでも無いんですよ。ただみんなお友達なだけ…
そしてとうとうなのはさんのバリアジャケットが光るようになった。
光っている装備は強い。光は強さの象徴。
ゲーミングPCもそう。

最終決戦前、アリサと話すシーン。
「夏休み、宿題は全部みんなで頑張って7月中に終わらせて、8月はめいっぱい皆で遊びましょ」
うぅウッ...こんな何気ないシーンにもなのはさんやフェイトちゃんが凄く良い子達であることを描いてくる。なんて良い子たちなんだ。世界よ平和であれ、この笑顔が失われてはならない...。命とは善なるものなり。
最終決戦、ラスボスとの戦い。科学(フォーミュラ)と魔術の融合を目指し強化してきたラスボスの目の前に、当然のようにその融合を果たし、なおかつラスボスよりも高出力かつハイスピードでその力を揮うなのはさん。やっぱりなのはさんはこうでなくっちゃ。自分の理想が目の前にあると知り、俄然その力を取り込もうと下卑た笑みを浮かべるラスボスも、その圧倒的な力と対峙し、やがて「何だ...何なんだコイツは!」と恐怖と驚愕の表情を浮かべる。やっぱりなのはさんはこうでなくっちゃ!!な!最高だぜ!
そんななのはさんも一瞬ピンチに陥る。敵の刃がなのはさんを切り裂く....
でもそこを!助けるのは!!フェイトちゃんなんですよ!!!
こういう時に彼方から駆けてきてサッとなのはさんを助けるのはフェイトちゃん、なん、で、す、よ!
そう、そうなんだよ!
その一瞬からすぐにフェイトちゃんとの連携。信頼...友情...火力...。前編にあたるReflectionではそれぞれ個々の見せ場を設けていたが、今回は連携による見せ場をふんだんに盛り込んでいて非常に良かった。前述のなのはさん&ヴィータちゃん、なのはさん&フェイトちゃんに加え、はやてちゃん&守護騎士も良かったね。はやてちゃんの広域殲滅が見られたのも嬉しかったし、ちゃんとその弱点のカバーを守護騎士の(普段活躍の場が少ない)シャマルとザフィーラが担っていたのもとても良かった。
前編Reflectionは色々キャラクター(ファン)へのサービスシーンを盛り込んだ所為で話のフォーカスが定まらず、説明がおざなりと評してしまった(リリカルなのはReflection - 千年先の我が庭を見よ)が、それは間違った評であった。前編・後編の2部作なのでそれは仕方なかったんやね。映画を前半分だけ観て評価を決定させてしまうなど愚かなことをした。愚昧愚昧。Reflection&Detonation、最高の映画です。
そして最後のなのはさんがデブリと共にボロボロの身体で宇宙を漂うシーン。
結局、なのはさんが救うものは地球そのものになった。
「私は皆を守れたかな…」「なら満足…」の呟きに、子どもの頃の自分が応える。
「本当に?ならあなたは自分のことがあんまり好きじゃないんだね」
そうだ、正しい力の使い方をする果てしなく強い者にとって、常にその問題があった。自己犠牲に近い献身で世界を救う。世界には美談だが近親者にとっては悲劇だ。友情と正義の葛藤は戦う者達にとって永遠の課題であった。それを、ここで、ここで出すか!
皆を助けてあげるような自分じゃないと満足出来ない、それって寂しいね…の呟きに今のなのはさんはこう答える。「でも魔法と出会って、ちょっと変わったかな」
魔法と出会って、ーーー自分の力を伸ばし続ける楽しさがあって、誰かを救えるだけの大きな力を手に入れたからこそ、その力に対して、こう言える強さ。誰かを救うその過程で強い力が必要だったけれど、最終的に彼ら(フェイトちゃんや闇の書)を救ったのは、「仲良くなれないかな」「お話がしたい」と言い続けて寄り添うなのはさんの心だった。それがちゃんと自分でも分かったんだ。そしてそういうなのはさんの事が皆大好きで、なのはさんを必要としているんじゃなくて、「仲良くなろう」って言い続けてくれた結果として傍にいるんだ。それもちゃんと自分で分かったんだ…。
ぅおおぅおおぉぉぉ(泣)
しかもその色んな気持ちを自分で見つめなおして、はやてちゃんに返した言葉が、たった一言、
「私はとっても、幸せだね...って」
ぅおおんおおんおんおんおん(号泣)
ずっと続いてきたなのはシリーズ…TV版、リメイク映画、全部楽しかったよ…。でもこのリメイク映画はただの改良されたファンサービスだと思ってたんだよね。(前編のreflectionでも述べたが、良質な公式同人のようなものだと思ってた)
浅ましい。
そんな訳が無かった。自分の愚かさに反吐が出るよ。ちゃんと、
なのはシリーズに答えを出してきた。
この映画が集大成なんだ。この最後の5分でこの映画は2兆点から7京2兆点の映画となった。このシーンだけ10回観ました。7京2兆点の映画、他に有ります?無いでしょ…今後100年もなかなか出ないよ。
なのはシリーズでは最初に敵だと思っていた相手にも、対立するだけの理由があるというのが大前提だ。なのはが何度も何度も相手の事情を汲み取ろうと立ち向かい、寄り添い 、最終的にその対立理由が何らかの問題(フェイトの母親や闇の書の暴走プログラムなど)によるものだと知る。そこでじゃあそこを一緒に解決しよう、となる物語なのだ。勧善懲悪の物語ではない。
なのはさんは迷わない。
ずっと「話し合って、友達になろう。」と言い続けてきた。話し合いもちゃんと「あなたのお話を聞かせて?」から始まる。自分の主張よりもまず、誰かの話を聞くことが大切なんだ。
何が大切か分かっていて、それを自分で正しいと信じている。だから迷わない。
迷わないから、強い。
Reflectionを観た後で私はこう言った。
多分このアニメはどのキャラが好きとかそういうのを全部無視して、本来は「なのはさんの強さとは何か」を描く映画なんじゃないかと思う。
間違いない。
『魔法少女リリカルなのは』、これは「なのはさんの強さは何か」ということをずっと描いてきたシリーズなんだ。このDetonationは観客を真理に導く物語だった。うっうううっ...うっうっ...ありがとう…ありがとう…
ありがとう!!!リリカルなのは、一番好きなアニメです!
最後に、色々負傷したりしたけど皆ちゃんと怪我は全快したし、猫ちゃんたちもちゃんと戻れたし、登場人物全員が笑顔でハッピーなエンドを迎えた。そこもこのリリカルなのはシリーズの良いところで、ちゃんと全員が、色々あったけど最後は笑顔で楽しい未来に辿りついたよって終わりになるんだよな。その色々あったけど...が無かったことにはならないことも、ちゃんと笑顔の裏で分かってる。良い映画だったね。だって皆、笑ってるもん...うっうううっううう...良かったね、良かったね....。
フェイトちゃんもそうだし、はやてちゃんや守護騎士もそうだ。みんな色々な闇を乗り越えて、周りを傷つければその代償をきちんと払い続けて現在がある。でもその過程でそれぞれが「自分は何を信じて、何を大切だと思って生きていけばいいのか」を探し当てていく。 なのはさんの強さを受け取って、それぞれのキャラクターがそれを探しに行くんだ。フェイトちゃんがレヴィの前で「大丈夫、私、強いんだから!」ってあんな元気で前向きな笑顔で言うのみて、泣いちゃったよ。強くなったね、フェイトちゃん...。良かったね...。うっううっうううう...ぇっぇっええううう...うっ...温かい...。
本当にさ、なのはシリーズをずっと観続けてきて、幸せだったよ。
リリカルなのは、一番好きなアニメです!
リリカルなのは、一番好きなアニメですって言わせてくれてありがとう!!

