3月が終わる。雨上がりの街に甘い花の匂いがする。画用紙を破いたような雲の隙間から、微かに青空が見える。季節の変わり目は好きだ。こうして無意味な寂寞が街に溶けているところも良い。手元の硬質なプレイヤーを止めれば、記憶の中の朧げな音楽を聞くこと…
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