これがこれがこれが黄昏というものなのね

進学や就職という予め決められた決断の時という意味ではなくて、ある日突然、自ら選び取ることによって分岐した未来のことだ。
なんとなく聞き返せなかった言葉とか、こうしようと思って決めてやったこととか
大体が後から「あぁあれが分岐点だったな」と分かるもので、
どちらかというと「あの時こうしていれば違った未来があった」と振り返ってから気付く。
そこに後悔が混じるかどうかは現状の幸福度に拠るだろうさ

青の透き通る夕暮れには
零れ落ちていった未来に思いを馳せることになるだろう
それはきっと街に溶けた寂寞が君を惑わせているだけだ