FINAL FANTASY XIVを始めた

表題の通りよ。(四年ぶり二回目)

フリートライアルといって諸々制限はあるけれど、Lv.35までは無料で遊ばせてくれるサービスがある。
3ヶ月くらい前から遊び始めてLv.28、多分Level upを目指してやっているわけではないので成長速度としては遅い方だと思う。

MMO RPGというゲームは始めてだ。
厳密にいうと「Tree of saver」はちょっと遊んだけど、サービス開始と同時に始めてしまったのもあって、同じクエストに群がってモンスターの出現を待ってたり結局皆で遊ぶのってどうやるの、みたいな「期待はずれ感」が強くなって4回目のログインでもうやめてしまった。「黒い砂漠」はDLするだけで1週間かかるんじゃないかみたいな容量だったので、始める前に終わりました。
楽しい。
MMOってもっと人とワイワイやるものだと思っていたけど、どちらかというとRPGにMMO要素が追加されている感じだ。
LOLでもそうだったけどランダムなマッチングバトルしててもあんまり楽しくない、やっぱり身内で遊ぶのが一番楽しい。
自分の場合はたまたまTwitterで声をかけてくれた上級者がいたから、時々指南してもらいつつ遊べているけど、これは一人で始めた完全初心者は辛いかなーとちょっと思う。
LOLでもそうだけど、熟成しきってしまったコンテンツの新規参入って難しいよね。
FF14は一応新規参入のための制度がしっかりしてて(望めば組める師弟制度のようなものとか、初心者がマッチングしたバトルでは仲間は経験値ボーナスがもらえるとか)凄いと思う。
コンテンツは基本的に運営かコミュニティかが新規参入をないがしろにしだした時点で終わりなので、そゆとこキッチリしてはるなと思います。
そう、既存だけを相手にしていては利益は伸びないからね?
月額課金という体系をとっているからこそのバランスなんでしょうね。

...とまあ、そういう話がしたかったわけじゃない。
ええんや、そういう内容はもうみんなわかってるんや。
光の戦士である。
主人公は「冒険者」として、このFF14ワールドに生れ落ちやがてメインクエストをこなしていくうちにNPCに「こいつはチョット他の冒険者とは違う、選ばれし英雄様なんや」という烙印を押されることになる。
他の冒険者というのは、他のプレイヤーという意味ではなく、完全にRPGでの主人公扱いなのだ。
これがまあ、なんだかすごく奇妙な感覚だった。
すること為すこと全部大絶賛されるのだ。
しかも、突然天啓のようなものが来たり、過去が見えたりして特別な力がある(ということにされる)事に気付く。
「お前は先の大戦を救った英雄の如し、光の戦士だ」とか突然言われて、あらゆる人に期待される。

ああ、RPGの主人公って本当はこういう感じなんだな と思った。
コンシューマーゲームRPGは、外側から一つの物語を読んでいるような気分だったけど、RPGに入り込めるんだ、このゲームは。
なんでもないような始まりから突然全てが肯定され、絶賛され始める、現実味のない享楽。
今でもあの世界は私を必要として、私に期待して、私がいないと話が進まないんだけど、その重大さはどこかぼんやりしていて、実感がないなぁと思った。
あと、ちそのなんでもかんでも絶賛される運命がちょっと白々しかった。
大したことしてないのに、(おつかいで走り回ってバトルしただけだ)いつの間にか「素晴らしい、とても信頼できる人だわ。私達と世界を救ってくれるわよね?」と仲間にされていく。(NOと言える雰囲気ではない)
なんか、あらゆる問題について、ウ〜ンそもそも他の民族を蛮族とか呼んでる時点でそりゃ争いになるのでは?と思ったりするのだが、そういう事が言える雰囲気ではない。
結局、私は”蛮族”を”蛮族”として認識しながら揉め事解決に乗り出すのだ。バトルで。
ああRPGの主人公ってこういう感じなんだな、と思った。
この世界には明確に闇があって敵があるし、そのために光が必要とされていて(見える範囲の人々が)英雄を求めている。

この、自分の知らないところで自分の影響力がどんどん大きくなって、世界が自分を中心に回り始めていく誇りと虚しさはFF14をやらなければ分からなかった。
本当にこのゲームはプレイヤーを「光の戦士」にしていくんだな、と思う。