ゴリ押しをゴリ押しで1時間15分やり遂げる映画

密林ガール2 [DVD]

密林ガール2 [DVD]

『密林ガール2』という映画を観ました。まぁ1は観てないんですけどね。
久々に地雷映画、来たで!!!
自分のこの無駄な才能に慄くばかりです。
一言で言えば「安っぽさを基本的にエロでゴリ押す映画」でした。

まず、冒頭。
突然始まるターザン女性の入浴シーン(滝)
そして入浴シーンに挟まれるサバンナっぽい動物が基本的に口をもぐもぐさせているシーン(アップ)
もうこの時点で安っぽい。明らかなサービスシーンの入浴ポーズに、民放の自然番組から取ってきたのかと思うような適当な動物カット。しかも動物の背景に統一感がない。あとこのシーン無駄に長い。


そして場面は変わり、葬式から帰った男女が会話してるシーンへ。
だけどまぁ、「気持ちいいことしようぜ」の一言で
唐突にセックスシーンへ
AVかと思うようなカメラアングル、そしてなぜかそれを覗く男。
そしてこのシーンも長い。
あと女優があんまり美人じゃない。
このあたりの流れでこの映画の目指す先が大体わかってきました。


そしてようやく物語のスタートへ。
簡単に言えば、相続の関係で、生死不明の自分のいとこを探さなきゃいけない。その為に島へ行こう!というもの。もうネタバレしますが、そのいとこが冒頭でひたすらエロいアピールをしながら滝を浴びていたターザン女性です。

島へ移動中の「移動してる感じ」は基本的に
切り貼りしたどっかの何かそういう雰囲気の動画
を繋げている映像です。凄い安っぽい。


そして現地(島)へ。
ここから何が凄いって

・風景に一切馴染まないポケモン以下のアニメCGキメラ植物がナチュラルに出てくる
・基本セックス
・ただセックスシーンも、体位を変える時に男性がズボンチャック閉めたままだったり、体形的に無理だろという向きだったりで実際に入れているわけじゃないのがバレバレ。バレバレだけど雰囲気でゴリ押し。
・サバンナシーンは相変わらずの映像切り貼り。大げさに驚く一行。
戸口の隙間から出てくる子猫のカットにライオンの声を合わせるという謎の蛮行。
・やはり大げさに驚く一行。

そして、この島では何故かよくわからない博士が中途半端にシルクロード感の残る砦で一人で研究をしている。(これもおそらく合成)更にここで「私は今、脳を自在にコントロールする研究をしているから忙しいんだ」という博士の名言が出る。そっか、脳を自在にコントロールする研究、大変だもんね。


そうこうしている内にターザン女性と一向がエンカウントし、
その夜、ターザン女性の友達のゴリラが博士によって攫われる。このゴリラも明らかに中に人間が入っている感じ。
そして、ゴリラの救出を頼むべく、色気で男を(ちなみにこの時点で4回目です)
その一方で、一向の中の女性と現地女性が何故かレズ展開に。
あっ…そういうのも…そういう需要も押さえてくるんですね……


その後、ターザン女性まで博士によって攫われ、一向は救出に向かう。
どうでも良いが、馴れ合いすぎである。
そしてこの後、驚きの展開が。
博士に捕まり、手術台で例の「脳を自在にコントロールするチップ」を埋め込まれる直前のターザン女性。勿論目的は下世話な方向。必死に抵抗しつつターザン女性が叫ぶ。
「ジャングル警察に捕まるわよ!」
ジャングル警察!?
えっ
えっ良いんだ!?
ジャングル警察、OKなんだ!?
まさかのターザン女性からの警察発言に戸惑いを覚えつつ、なんやかんやあって、女性は救出される。当然のように、キッチンタイマーに配管3本つけてガムテープで巻いた時限爆弾が置かれ、博士の砦は爆破。
爆破しないんだよ!!!!
入り口からしょぼい炎のCGが噴き出るだけで、後はちょっとコゲた砦が映るだけなんだよ!なんだそれ!


そして爆破(というか燃焼)した砦を見上げて呟く一行+ターザン女性
「ゴリラは犠牲になったのね…」
「アイツ、俺より勇敢だったぜ」
「凄い猿だよ」
「さぁ行こうか」
友達の犠牲を当然のようにアッサリ認めるターザン女性。何故か晴れ晴れとした顔。あ、良いんだ…。

そして後日談。
なんやかんや相続がうまくいき、ほくほくする男女。そして何故か現れる
ターザン女性(メイド)
(メイド)
メイド!?
えっ良いんだ!?
ジャングルの誇りとか無いんだ!?
そうなんだ…


戸惑いつつ、エンディングを見守っていると何の説明もブランクもなく唐突に始まる
NG集。
デキる地雷映画はエンディングまでオトしてくる。流石である。


基本的にエロ映画でした。(シーン計:5回)
ただ、安っぽさは流石で、とても面白い映画でした。
そうだね、ゴリ押しとやっつけ感が凄いよね。ただ、下手なAVに収まりきれないところが流石映画にしただけあるよね。多分。
下らないものを観たい人は是非。