薄い青空が果てし無く続き、さよならの匂いがした。春目前、雪が積もるこの土地では未だ冬の名残を含む冷たい風が流れ、咲き始めたばかりの梅を揺らす。カーディガン一枚羽織るだけでは少し寒い。廊下では帰り支度を始めたり、これから卒業生を見送るのだと…
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